1: しじみ ★ 2018/02/07(水) 21:06:41.25 ID:CAP_USER

有料の科学論文を無料で誰でも読めるようにする「Sci-Hub」が
裁判所命令によってWeb負荷分散システムを提供するCloudflareの利用を停止されました。
以前Cloudflareは同様の裁判所命令を拒絶していたことから、
Sci-Hubへのサービス停止は1つの転換点となる可能性があります。

Cloudflare Terminates Service to Sci-Hub Domain Names - TorrentFreak
https://torrentfreak.com/cloudflare-terminates-service-to-sci-hub-domain-names-180205/
https://i.gzn.jp/img/2018/02/06/sci-hub-domain-cloudflare/000.png

海外では多くの論文が出版社経由で公開されていることから、論文を読むためには有料サービスを使う必要があります。
しかし、これが科学の発展を阻害しているとして、制限なしで誰でも論文を読めるようにしたのがSci-Hubです。

Sci-Hubの存在は科学コミュニティからの称賛を浴びる一方で、海賊版サイトとして出版社からの大きな批判を浴びています。
出版社はこれまでに何度も訴訟を起こし、Sci-Hubは多額の賠償金の支払いやウェブサイトの閉鎖を命じられていますが、
運営側はこのような裁判所命令を全て無視し、サイトのドメインを変更するなどして生きながらえています。

しかし、2017年6月の判決でAmerican Chemical Society(アメリカ化学会/ACS)は賠償金のみならず、
「インターネットの仲介業者を通じてSci-Hubに対して何らかの措置を行う権利」も認められました。
この措置には、サーチエンジンやISP、ドメイン登録業者などに対してSci-Hubのドメイン名をブロックするという内容が示唆されていました。

そして、新たにACSは、Web負荷分散システムを提供するCloudflareに対して行動を起こしました。
Cloudflareは「『Case 1:17-cv-OO726-LMB-JFA』の裁判所命令を受け取りました」
「Cloudflareは24時間にDNSコンテンツサーバーを停止させ『sci-hub.la』『sci-hub.tv』
『sci-hub.tw』というドメイン名に対するサービスを終了します」と発表しています。

Sci-Hubの運営側はCloudflareの停止について「危機的なことではない」としつつも
「一時的に、短い間ではあるもののウェブサイトの運営がストップする」とコメント。


『Sci Hub
@Sci_Hub
That is not critical but may cause a short pause in website operation

17:16 - 2018年2月3日』


過去に、音楽ファイルの無料ダウンロードを可能にするmp3skull.comに対してアメリカレコード協会(RIAA)が行った裁判で、
「サイトへのアクセスを止めるべき」とした裁判所命令が下された時には、Cloudflareは命令を拒絶しています。
RIAAはCloudflareが「活動的にコンサートを行っており、海賊版への関与を招いている」と主張しました。
この「活動的にコンサートを行っており、海賊版への関与を招いている」という点に当てはまるかが裁判所命令が適用されるか否かを左右するのですが、
この定義はあいまいなものとなっています。

ACSのGlenn Ruskin氏も「裁判所命令は『検索エンジンにも適用される』とはっきりと書かれておらず、
Sci-Hubによって盗まれたACSのコンテンツを所有しているウェブサイトのような
『アクティブなコンサートを行いSci-Hubへの参加を招いている』ものに適用されるとあります」と語っています。

CloudflareとSci-Hubの間につながりがあるのは確かですが、一方でCloudflareは自社サービスをホスティングサーバと見なしていません。
Cloudflareが「アクティブなコンサートを行っている」という点に同意しなければ裁判所命令を拒絶することも十分考えられたため、
今回のCloudflareの対応は、今後の流れの中で重要なものとなってくると考えられています。

関連ソース画像
no title


GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180206-sci-hub-domain-cloudflare/


4: 名無しのひみつ 2018/02/07(水) 21:35:33.57 ID:NKuHuz7a

「おっ、この文献気になるなあ!」クリック

メディカルファインダー「チーッスwwww」


6: 名無しのひみつ 2018/02/08(木) 02:57:54.95 ID:IqYEl/RV

CFのアク禁ってあるんだw

ここぐらいになると単にダークウェブに移行するだけの気も


管理人コメント

反応が少なくレスも少なかったんですが、まとめました。
論文講読費用の高騰や知へ誰でもアクセスできる権利についての議論は近年高まりを見せています。
日本でも国立大学への交付金が削減されていく中で、大学図書館で扱えるジャーナルの見直しが進んでいます。競争的資金の獲得以前に、マイナーで役に立たないとされた分野は論文すら読めなくなって研究どころじゃなくなります。


世界的にも大問題となっており、オープンアクセスジャーナルの増加(インパクトファクターはオープンアクセスのほうが近年伸びている)、この記事のような海賊版サイトの増加が見られます。
大手学術雑誌の出版社は科学技術の発展に寄与していることは確かですが、同時に科学技術の進歩を利用して金儲けしていることが批判されています。自分の研究結果の論文を読むのにもお金がかかるのは変な話ですよね。

引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1518005201/