サイエンスニュースまとめは、 生まれたばかりのブログです。 応援して下さいね☆ お友達にもここを教えてあげて下さいね。

※取り上げて欲しいニュースやテーマを募集しています!コメント欄に書き込んで下さいね!!!

ミトコンドリア

【朗報】遺伝子編集によってしわや抜け毛を解消し老化を止めることができるかも

1: しじみ ★ 2018/07/27(金) 14:34:54.25 ID:CAP_USER

年を取るとともにどうしても体は衰えてしまうもので、特に顔や体にしわが増え、髪の毛を中心に体毛が少しずつ減っていくなど、老化現象は目に見えて表れます。「いかにして老化を抑えるか」は古来より人類が抱えたテーマでもありますが、遺伝子を編集することでこうした老化現象を解消できるかもしれないという研究結果が報告されています。

Gene Editing Can Reverse Aging Signs in Mice. Maybe Humans Next? | Digital Trends
https://www.digitaltrends.com/cool-tech/reversing-wrinkling-balding-mice/

Reversing wrinkled skin and hair loss in mice by restoring mitochondrial function | Cell Death & Disease
https://www.nature.com/articles/s41419-018-0765-9

アラバマ大学バーミンガム校の研究チームは、遺伝子編集を利用して老化を人為的に打ち消すことができないかという研究を進めました。
その中で研究チームが注目したのが、ミトコンドリアの機能性と老化プロセスの関係です。

ミトコンドリアは細胞内小器官の1つで、細胞内のエネルギーを産生する役割を担っています。
好気性バクテリアの1種が真核細胞内に共生したのがはじまりといわれているミトコンドリアは、細胞とは別に独自のミトコンドリアDNA(mtDNA)を含んでいます。


加齢による老化現象の一因として、mtDNAの変異が以前から指摘されていました。
単一の環状構造を持つmtDNAは二重らせん構造の核DNAよりも損傷しやすく、少しずつ損傷したmtDNAが増えていくことで、細胞・器官の機能低下を引き起こして老化につながるのではないかという説です。
しかし、mtDNAの損傷が具体的にどうやって老化現象を引き起こすのかははっきりとわかっていませんでした。

研究チームは、POLG1という遺伝子の一部を変異させて、さまざまな組織でmtDNAの枯渇が誘導されるマウスを作製しました。
mtDNA枯渇型のマウスは、体内のミトコンドリアそのものが減少し、体内のエネルギー通貨であるアデノシン三リン酸(ATP)の産生もうまくいかなくなります。
結果として、食べたものから「細胞が利用できるエネルギー」への変換がほとんどできなくなっているというわけです。

mtDNAの枯渇によってミトコンドリアの機能が低下させられた結果、マウスには「皮膚のたるみ」や「抜け毛」などの目に見える老化現象が引き起こされていることがわかりました。
以下の画像で中央と右のマウスがmtDNA枯渇型ですが、健康なマウス(一番左)と比べると皮膚がたるみ、体毛が抜けてピンク色の肌が見えていることがよくわかります。


さらにマウスを調査したところ、皮膚のたるみは表皮の肥厚・角質の増加・タンパク質分解酵素の増加によって生じていたこと、
抜け毛は毛根を包み込む「毛包」が機能不全になったことで生じていたこと、そして老化に関連する遺伝子部位の発現が変化したことが判明しました。

そこで研究チームは、今度は同じマウスに対してmtDNAの枯渇を誘導する変異をオフにし、
さらにmtDNAを補充することでミトコンドリア機能を回復させました。
すると、マウスの皮膚は滑らかになり、厚い毛皮が戻り、同じ年齢の健康なマウスと区別がつかないレベルにまで若返りました。
以下の画像のうち、左が健康なマウス、中央がmtDNA枯渇型のマウス、右が回復したマウスです。比べてみると、その外見だけではなく、形が崩れてしまった組織も回復している様子がわかります。


アラバマ大学で遺伝学・病理学・環境保健学の教授を務めるケシャブ・シン氏は「高齢者を中心に、ミトコンドリアのDNA含量やミトコンドリアの機能低下が観察されています。
今回得られた知見は、遺伝子編集によってミトコンドリアの機能を回復させることで、しわだらけの皮膚を正常で健康な皮膚に戻し、毛の成長を回復できるということです」と語っています。
研究チームは、今回の実験結果を将来的にヒトに適用できるのではと考えていて、皮膚のたるみや抜け毛だけではなく、心血管疾患・糖尿病・加齢に伴う神経障害・がんなどの治療にも期待しています。

no title

no title

no title


GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180727-reversing-wrinkling-balding-mice/



引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1532669694/続きを読む

日本人にも固有種が存在した? ミトコンドリアDNAで辿る日本人のルーツ

1: 泥ン ★ 2017/12/25(月) 17:58:00.81 ID:CAP_USER9

縄文時代や弥生時代の住居である竪穴式住居。
IMG_3891
http://www.zaikei.co.jp/files/general/20171222104716DMM0big.jpg

 現代の日本人は縄文人と渡来人と混血して誕生した。国立科学博物館で人類のDNAについて研究する篠田謙一博士は、Newton誌において、そう述べている。

 人類の起源を探る研究では、母親から子供へ受け継がれるミトコンドリアDNAの分析し、同じ特徴を持つグループ「ハプログループ」に分類する手法が使われる。

 現代日本人のDNAには縄文人と渡来人のDNAがおおむね2:8の割合で残っているという。その縄文人のDNAがM7aとN9bである。

 M7aは日本人にしか見られないグループで、韓国の一部で確認されているものの、縄文時代に日本から移住したと考えられている。M7aは南方に起源があるとされている。

 N9bもまた、朝鮮半島沿岸部で一部見られるものの、基本的には日本人にしか見られないグループである。N9bはシベリア付近に起源があると考えられている。

 これは大陸からやってきた渡来人が日本に住み着いていた縄文人を淘汰することなく、混じり合いながら勢力を拡大させていったことを表しているという。そして、現代の日本人の基礎なると弥生人が誕生した。

 また、縄文人のDNAとされる二つのグループは、北方(シベリア系)と南方(アジア、東南アジア系)を起源とする、二つの種族がいたことも理解できる。

 人類の起源は東アフリカに存在した新人(ホモ・サピエンス・サピエンス)だとされている。その東アフリカを旅だった集団の一部が日本列島にたどり着き、日本人の祖先の一つである縄文人となったと考えられている。

 新人がどのタイミングで日本列島にやってきたのかまでは、判明していない。縄文時代(約1万5,000年~約3,000年前)には縄文土器を代表とする狩や漁を中心とした独自の文化を築いていたことだけは確かである。

 弥生時代(約3,000年~約1,700年前)になると、大陸から渡来人が渡ってきて縄文人と合流し、稲作文化などを伝えた。そして弥生人という呼称がつけられたのである。

 その後のことは日本史を紐解けば、日本人がどう歴史を築いてきたかを知ることができるだろう。

 縄文時代と弥生時代の文化のレベルに大きな差違があるため、縄文人は滅んでしまったのではないかと考える人も多い。しかし、DNA鑑定をしてみると、日本人の原種ともいえる縄文人のDNAは、現代の日本人にもしっかりと受け継がれているのである。

財経新聞 2017年12月22日 10:47
http://www.zaikei.co.jp/article/20171222/417865.html



続きを読む
最新記事
_
記事検索
相互RSS
連絡先
おすすめ理系学問入門書
大学学部生レベルの物理化学の名著。学んだアトキンスが何版かでマウントを取り合う人たちもいます。


基礎から丁寧に説明している量子力学。


遺伝子とは?種とは?を探究した名著。


数学とこの世界の生命との不思議な関係性を解き明かしています。

その他おすすめ書籍
これを読んで英語論文を書きました…
(理系英語論文の構文を学ぶなら、同じ分野のきちんとした英語論文の文章を参考にするのが一番良いとは思いますが、日本語思考と英語記述との橋渡しになりました。)



現代の世界情勢を理解するために最低限の世界史の知識は必須!