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家畜

ニワトリが家畜化した時期が判明、他の家畜と比べると比較的最近

1: すらいむ ★ 2022/06/11(土) 20:42:44.98 ID:CAP_USER

「家畜ニワトリ」の誕生時期が判明! 実は驚くほど最近だった!

 ニワトリ(学名:Gallus gallus domesticus)は今や、私たちの生活に欠かせない存在となっています。

 これまでの研究によると、ニワトリは、中国および東南アジアでは約1万年前に、ヨーロッパでは約7000年前に家畜化されていたと言われていました。

 ところが今回の新たな研究により、この数字が大幅に間違っていたこと、さらに、ニワトリの家畜化は驚くほど最近であったことが明らかになったのです。

 ドイツ・イギリス・フランスの国際研究チームによると、ニワトリの家畜化は、約3600年ほど前の東南アジア(タイ)で始まったと判明。

 さらに、当初ニワトリは食用ではなく、文化的な崇拝対象として西洋に伝わったことが示されました。

 研究の詳細は、2022年6月6日付で科学雑誌『Proceedings of the National Academy of Sciences』、および6月7日付で科学雑誌『Antiquity』に掲載されています。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

ナゾロジー 2022.06.08 Wednesday
https://nazology.net/archives/110314



引用元: http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1654947764/続きを読む

世界最古の家畜の鳥はガン、7000年前の中国の遺跡に骨

1: すらいむ ★ 2022/03/08(火) 19:42:16.27 ID:CAP_USER

世界最古の家畜の鳥はガン 7000年前の遺跡に骨 北大

 約7000年前の中国でガン類が飼育されていたと北海道大などの研究グループが発表した。
 現在、家畜として最も普及しているニワトリの飼育は約4000年前以降で、家畜の鳥の歴史を大幅に更新する。
 論文は8日、米科学誌に掲載された。

 研究グループは、長江下流域の稲作集落跡「田螺山遺跡」から出土したガン類の骨232点を調査。
 その結果、北方にある繁殖地から飛んできたとは考えにくい幼鳥の骨があることが分かった。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

時事通信 3/8(火) 13:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf3514c53d5d6fae5b2d4c91b16620e9deaa58eb



引用元: http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1646736136/続きを読む

家畜ウマの起源ついに特定か、ルーツはロシア南部ボルガ・ドン地域

1: ごまカンパチ ★ 2021/11/01(月) 18:53:21.61 ID:C6B2VBi/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/076ec1f79902d9012175a7827e13d0040e7af9b7
■古代のウマのDNA分析であぶり出されたロシア南部のボルガ・ドン運河がある地域
 数千年前から、ウマは世界中の社会で重要な役割を果たしてきた。
古代から耕作に力を貸し、人々を短い時間で遠くへと運び、戦場では兵士に闘いにおける優位性をもたらした。
こうしたことを分かっていても、では家畜ウマはどこから来たのかというシンプルな疑問には、専門家はずっと頭を悩ませてきた。

最近、2つの大陸の100人以上の専門家の尽力で、その謎がようやく解けたようだ。
家畜ウマのルーツは「ロシア南部」にあるという答えにたどりついたのだ。
アナトリア半島(小アジア)、イベリア半島、ユーラシア大陸のステップ地帯西部という3つの地域のいずれかが家畜ウマのルーツとして有望視され論議されてきたが、
今回の発見で、その起源は、ユーラシアステップ地帯西部(ボルガ・ドン地方)だという有力な証拠が得られた。

今回の研究を率いたルドビク・オーランド氏は、フランスのトゥールーズにあるポール・サバティエ大学の分子考古学者だ。
彼は同僚と協力して、ポルトガルからモンゴルまでの複数の地域で発見された古代ウマの骨格から、遺伝子情報を再現した。
その結果、ロシア南部のボルガ川とドン川を結ぶ運河に近い地域が浮かび上がった。
この地方は牧畜が盛んで、ウマの家畜化を間接的に示す考古学上の証拠が以前にも見つかっていた。
今回の新たなDNA調査で、現代のウマの起源が、4700年から4200年前にこの地に生息していたウマであることが明らかになった。

現在のボルガ・ドン運河周辺に住んでいた古代の人々は家畜用のウマを繁殖させると、ウマとともに新天地へと移動を始めた。
こうして短期間で、この系統のウマは西ヨーロッパから東アジア以遠まで広がったと考えられている。
「とても短い期間で移動したと考えています」とオーランド氏は言う。
「数千年をかけて広がったのではありません」。オーランド氏の論文は、2021年10月20日付で「ネイチャー」誌に発表された。

「このウマの頭数もあっという間に増え、それまでユーラシア大陸に生息していたすべての系統のウマに取って代わりました」。
現代のウマは「いわば勝利者で、今では、どこでも目にすることができます。他の系統は敗れてしまったのです」とオーランド氏は話している。
乗馬や、家畜化から数百年後に普及したチャリオット(ウマが引く戦車)が社会の力関係に変化をもたらし、この新しいウマの普及に拍車をかけたとみられる。

※続きはソースで



引用元: http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1635760401/続きを読む

シルクロードで8世紀頃のネコの遺骨を発見!遺骨の調査からとても可愛がられていたネコの可能性

1: しじみ ★ 2020/07/16(木) 06:57:19.07 ID:A9wng6vb9

中央アジアのカザフスタン南部にある「Dhzankent遺跡」にて、8世紀頃のネコの遺骨が発見されました。

発見したマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(独)によると、「骨は保存状態が良く、複数箇所の骨折を治癒した跡が見られた」とのことです。

また骨を調べてみると、ネコは非常に高タンパクな栄養に富んだ食事を摂っていました。

このことから、ネコは丁重な看護や世話を受けており、中央アジアにおけるネコの飼育が予想よりずっと以前に始まっていたことが示唆されています。
no title


■シルクロードで飼育された初のネコ?

見つかったネコの骨は、頭蓋骨と上半身の一部、脚の骨が4本と椎骨が4つです。
no title


3DスキャンとX線分析の結果、骨には複数箇所の骨折痕跡が見られましたが、すべて治癒していました。分子レベルの解析では、ネコの食生活も明らかになっており、同じ遺跡から発見された犬や他のネコの骨に比べて、高タンパクな食事を摂っていたようです。

また、一般的なネコは死期が近づくにつれて歯が抜け落ちていきますが、このネコには歯もしっかり残されていました。栄養状態が優れていた証拠です。

こうした点から、ネコは怪我をした後、何者かに引き取られ、丁寧に看護されたことが伺えます。

研究主任のアシュレイ・ハルダ博士は「ネコの骨が見つかった場所はシルクロードに当たり、そこを通った遊牧民に引き取られた可能性が高い」と話します。

最も有力なのは、「オグズ族(Oghuz)」と呼ばれる遊牧民です。彼らは同時代のカザフスタンに暮らし、10世紀頃になると南下していきました。

一方で、オグズ族は、家畜として有用な動物以外は飼育しなかったことで有名です。犬は家畜を見張ることができるので飼われていましたが、ネコは家畜としては役に立ちません。

それにもかかわらず、ネコを大切に世話したのは不思議なことです。怪我をしたネコを放っておけなかったのかもしれません。

人とネコの共生の歴史は古く、4000年以上前のエジプトやトルコ付近で始まったと言われます。

しかし今回は、シルクロードで飼育された個体として初めて発見されたネコであり、中央アジアでのネコの飼育が普及する最初期の出来事だったかもしれません。

研究の詳細は、7月9日付けで「Scientific Reports」に掲載されました。

The earliest domestic cat on the Silk Road
https://www.nature.com/articles/s41598-020-67798-6

https://nazology.net/archives/64552



引用元: http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1594850239/続きを読む

カラスは食べられるのか!? 私がカラス食を研究する理由

1: しじみ ★ 2019/04/15(月) 17:15:00.90 ID:CAP_USER

カラスは私たちにとって最も身近な野鳥のひとつです。彼らは人間の社会にうまく入り込んで生きているのですが、近すぎるがゆえに、人間とカラスの間にはたびたび摩擦が起きています。カラスにとっては、生きるための餌がそこにあるから食べているだけなのですが……。

しかしながら、箱罠による捕獲には多額のコストがかかり、捕獲後のカラスたちは殺処分されてしまいます。そこで私は、カラスを食資源として利用できれば有益なのではと考え、カラスを食用化するための研究をはじめました。

まず、有害駆除で処分されたカラスから胸肉を切り出し、調理してみました。まずはカラスそのものの味を確かめるために、塩コショウを振りかけて、フライパンでソテー。もぐも……硬っ! そして臭っ! なんじゃこりゃー。噛めば噛むほど吐き気が……ビールで流し込んでみましたが、なんとも厳しいお味です。

次は、胸肉を数日牛乳に漬け込むことに。何回か煮こぼした後、ブーケガルニなどを入れ、ビーフシチューならぬ、クロウシチューを作りました。まずはスープを。旨っ! 最高に旨いシチュー部分、ん、ちょっと普通のビーフシチューとは違った独特の風味が後からきますね。まあ十分いけます。肉もほろほろ。クロウシチューはいけました。周りの同級生や後輩にも食べさせましたが、旨い旨いと大好評。きっと彼らは美味しいビーフシチューと思って食べていたのでしょう。これはカラス肉だよと明かすと、とたんにスプーンは止まり……やはりカラスを食資源化する上では、カラスのイメージの問題は大きいようです。

no title


これまでの研究では、まずはじめにカラスの肉の安全性を調べました。その結果、ほんの一部の個体から有害物質が検出されたのですが、食べても問題ない程度の量でした。一方、栄養面では、鉄分やタウリンが多いうえに、高タンパク低脂肪、低コレステロールという素晴らしい食材です。

カラスは過去に、長野でろうそく焼きと呼ばれているつくねのような料理として食べられていました。また、韓国では滋養強壮の漢方、古典フレンチでは最高級食材だったそうです。また、30代から50代の主婦142人にアンケート調査を行ったところ、15%の主婦が「カラスを食べたい!」と回答したことから、現時点でもある程度の市場性があることもわかりました。これらのデータをもとに、試食会を兼ねた市民セミナーを行ったところ、安全面、栄養面、食べられていた例を話すことで、カラス食に対する考え方が良い方向に変化することがわかりました。カラスに限らずに、試験や調査の情報に基づく普及活動を行うことで、食資源としては想定されていない有害野生動物を有効利用することができるのです。そのなかでも、食材としてのポテンシャルが高いカラスは、良いモデルとなるはずです。
no title


しかし、カラスの肉の市場化を行うためには、味が重要です。そこでカラスレシピの開発兼試食会を行いました。今回のメニューは真空低温調理、カレー、餃子、赤ワイン煮、燻製です。果たしてどれが受け入れられるのでしょうか?

まずは、真空低温調理です。塩味をつけ、真空パックした後、75度の低温にて60分ボイルしました。しっとりローストビーフのようです。ただちょっと臭みを感じます。あと、ちょっとボソボソしてますねえ。味付けがシンプルだとなかなか難しいかもしれません。改良の余地あり。
no title


カレーにしちゃえばなんでも食える!ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、市販のカレールーで作った、いたって普通のカレー。特別なのは肉がカラスということだけ。さすがカレーですね。なんでも美味しくなります。いつものカレー。ただ、肉がちょっと硬いところが気になります。
no title


肉が硬いなら挽いてしまえ!にんにくたっぷりで臭みも消せる餃子はどうだ!ただ、カラスの肉は脂がほとんどない肉ですので、豚の脂身も一緒に挽きました。ニラやキャベツなど、みじん切りした野菜と共にまぜまぜ。皮で包んでホットプレートで焼きました。全く臭みを感じない。挽いてあるから硬さもクリアー。大変美味しくいただけましたが、これは反則ですよね……。
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https://academist-cf.com/journal/?p=394
続く)



引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1555316100/続きを読む

従順か攻撃的かの遺伝子を特定か、ペットのキツネで 交配はDNAに驚くべき変化をもたらしていた

1: ごまカンパチ ★ 2018/08/10(金) 01:53:56.11 ID:CAP_USER9

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180809-00010000-nknatiogeo-sctch
 野生動物の家畜化について研究するため、60年近くにわたり、ロシアの科学者たちは従順なキツネと攻撃的なキツネを作る交配実験を行ってきた。
これらふたつの集団のゲノムに注目した新たな研究によると、交配はキツネのDNAに驚くべき変化をもたらしていたという。
動物の家畜化だけでなく、人間の社会的行動の理解においても重要なこの成果は、8月6日付けの学術誌「Nature Ecology and Evolution」に発表された。

 1959年、ドミトリー・ベリャーエフという名の生物学者とその同僚たちが、イヌがなぜ家畜化されたのかを理解するために実験を開始した。
彼らは、イエイヌはオオカミの子孫であると考えていたが、イヌとオオカミの解剖学的、生理学的、行動的な違いについては、いずれもまだ理解していなかった。
しかしベリャーエフは直感的に、鍵はイヌの従順さにあると考えていた。彼は、白いまだら模様、巻いた尾、たれ耳、小さな頭骨など、
家畜化された動物に共通する体の特徴は、人間に対して従順になった結果として現れたものという仮説を立てた。

■数千年を数十年で
 ベリャーエフは、特に友好的な個体同士を交配させることによって、キツネを家畜化できるのではないかと考えた。
数千年という時間をかけてオオカミがイヌになったプロセスを、人工的に模倣してみようというわけだ。
彼はカナダの毛皮工場から連れてきたアカギツネの集団を育てて、ソ連の研究所で研究を開始した。

 ベリャーエフの仮説の正しさはやがて証明された。
攻撃性の低い個体同士を交配させて生まれた個体は、人間とのつながりを持ちたがるようになっただけでなく、白いまだら模様や巻いた尾、たれ耳など、
家畜化された動物の特徴を持つに至ったのだ。
こうした体の変化はすべて、人間が近寄ったときにどのような反応を示すかという基準だけによってもたらされたものだ。
具体的には、興味を持って研究者に近づき、身体的な接触を許す個体なのか、それとも人を見ると後退りして、恐怖からシャーッという音を立てたり、
キャンキャンと吠え立てたりするかなどだ。

■遺伝子に隠された秘密
 研究者らは、攻撃的、友好的、そして比較用に普通のキツネをそれぞれ10匹ずつ選んで遺伝子を解読し、アカギツネ(Vulpes vulpes)のゲノムを完全に解読した。
研究を主導した米イリノイ大学の生物学者、アンナ・クケコヴァ氏は、今回のゲノム解読は、家畜化のさまざまな特徴をもたらす遺伝的な違いの発見に役立つと述べている。

 クケコヴァ氏らは、ゲノム領域の103カ所で違いを発見した。
さらに、友好的か攻撃的かという行動の変化にとっては、SorCS1と呼ばれる遺伝子がおそらく鍵であると特定した。
SorCS1と社会的行動との関連が、以前から指摘されていたわけではない。
「この遺伝子は、(人間の)自閉症やアルツハイマー病と関連があることで知られていました」とクケコヴァ氏は言う。
またマウスを使った別の研究では、SorCS1がシナプスの変化と神経の連絡に関わりがあることが明らかにされている。
こうした情報が、SorCS1が社会的行動にどのように影響するのかを理解する手がかりとなるとクケコヴァ氏は考えている。

 家畜化された動物は、見知らぬ人間や物体に出会ったとき、野生動物ほどストレスを感じることがない。
今回、こうした違いを生んでいると考えられる遺伝子の領域も見つかった。
ストレスによって活性化する「視床下部―下垂体―副腎系(HPA)軸」と関わりがある部分だ。
HPA軸は脳と内分泌系の間のつながりを形成し、アカギツネを含め、家畜化された動物ではこの反応が鈍いことが知られている。

 また研究チームは、イヌの家畜化と、人間の遺伝子疾患である「ウィリアムズ症候群」の両方に関連があるゲノム領域にも注目した。
ウィリアムズ症候群は、患者が極端に友好的な態度を取るという特徴を持つ。
ところが意外なことに、ウィリアムズ症候群に相当する部分に変化が見られたのは、攻撃的なキツネにおいてだった。
クケコヴァ氏は、ウィリアムズ症候群の症状は多様で、強い不安をもつ場合もあると指摘しており、これは攻撃的なキツネが人間に対してより強く
恐怖の反応を示すこととつじつまが合う。
米プリンストン大学の進化生物学者、ブリジット・フォン・ホルト氏は、イヌの中には、飼い主と強く友好的な絆を築いていても、非常に攻撃的な個体も存在すると
指摘している。細かい違いを解明するには、まだ多くの研究が必要だとホルト氏は付け加えた。



引用元:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1533833636/続きを読む

【悲報】野生の馬、すでに絶滅していた DNA分析で判明 想外の結果

1: ばーど ★ 2018/02/23(金) 13:19:30.32 ID:CAP_USER9

これまで野生種と考えられていたプルツワルスキー(2016年1月22日撮影)
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【2月23日 AFP】世界の野生種のウマは、すでに絶滅していたとする研究結果が22日、発表された。ウマの祖先の最新DNA分析に基づく系統樹の書き換えにつながる予想外の結果だという。

 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、地球に現存する最後の野生種と大半の人々が考えていた「プルツワルスキー(Przewalski、 モウコノウマ)」は、実際には所有者の元から逃げ出した家畜馬の子孫なのだという。

 論文の共同執筆者で、米カンザス大学(University of Kansas)生物多様性研究所・自然史博物館考古学部門の学芸員のサンドラ・オルセン(Sandra Olsen)氏は「これは大きな驚きだった」と話すも、「結果は、生きている野生馬が地球上に存在しないことを意味している。これは悲しむべき部分だ」と付け加えた。

 研究は、カザフスタン北部の「ボタイ(Botai)」と「クラスヌイヤール(Krasnyi Yar)」の2か所で行われた考古学的調査に基づいている。科学者らはこれらの遺跡で、今から5000年以上さかのぼる最古のウマ家畜化の証拠を発見していた。

 このルーツをさらに掘り下げるために、国際研究チームは遺跡で発掘された歯と骨に基づき、ボタイ遺跡のウマ20頭と、ユーラシア(Eurasia)大陸全域のウマ22頭のゲノム(全遺伝情報)を解析した。

 次に研究チームは、今回解析した古代のウマのゲノムと、すでに公開されている古代馬18頭と現生馬28頭のゲノムデータとを比較した。

 その結果、プルツワルスキーは、約5500年前にカザフスタン北部ボタイの人々に飼われていた、知られている中で最古の家畜馬の子孫であることが明らかになった。

 これは、野生種と考えられていた馬が、実際には野生化した馬だったことを意味している。プルツワルスキーは家畜化から逃れた馬であり、当初から野生だったわけではなかったのだ。

■新たな探究

 国際自然保護連合(IUCN)はプルツワルスキーを絶滅が危惧される生物種とみなしている。

 プルツワルスキーは、腹部が丸くて足が短く、毛色が赤茶色からベージュ色をしている。先史時代には中央アジア、欧州、中国などに広く生息していた。1960年代に一度は野生個体絶滅と判断されたが、多くの繁殖計画と再導入活動で個体数の回復へとつながった。

 また、今回の研究結果は、今日の家畜馬の本当の起源を明らかにするための新たな探究へのきっかとなった。

 フランス国立科学研究センター(CNRS)の科学者、ルドビク・オルランド(Ludovic Orlando)氏は、「現行のモデルは、現生種の家畜化されたウマの全てが、現在のカザフスタン北部のボタイで飼い慣らされたウマの子孫であることを示唆している。だが、今回のゲノム分析は予想外の結果をもたらした」と説明した。

 分析の結果、ボタイのウマは現代の家畜馬の祖先ではなかったことが判明した。そうであれば「現代の家畜馬の起源は別のところで探さなければならない」(c)AFP/Kerry SHERIDAN

2018年2月23日 11:57
AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3163756



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