1: しじみ ★ 2018/01/26(金) 02:00:42.64 ID:CAP_USER

IQ(知能指数)の高さは一般的に「成功」を導きやすいと言われていますが、
近年は「IQが高い子どもよりも『動機付け』がうまくできている子どものほうが人生で成功を収めやすい」という研究結果や、
認知能力に加えて「クリティカルな考え方」が重要になってくる、という報告も上がっています。
特にグループを率いるリーダーは、「個人としてのパフォーマンスの高さ」とは別の能力が必要と言われていますが、
新たな研究で「IQがある一定ラインを越えると、周囲からのリーダーの評価は低くなる」ということが示されました。

Can super smart leaders suffer from too much of a good thing? The curvilinear effect of intelligence on perceived leadership behavior.
http://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fapl0000221

Why People Dislike Really Smart Leaders - Scientific American
https://www.scientificamerican.com/article/why-people-dislike-really-smart-leaders/

これまでに行われた研究の中には
「優れたリーダーによって構成されるグループは客観的基準から見てよりよいパフォーマンスを記録する」と
結論づけるものもありますが、一方でカリフォルニア大学デービス校の心理学者であるディーン・サイモントン氏は、
数十年前から「頭脳明敏なリーダーの言葉は人々の頭を素通りする。
彼らの解決案は実行するには複雑すぎ、リーダーの下にいる人々はそれらと自分とを関連づけるのが難しいのだ」と主張していました。
そんなサイモントン氏の新しい研究がJournal of Applied Psychologyで発表されています。

サイモントン氏ら研究チームは世界30カ国のビジネスリーダーである男女379人を対象に調査を実施しました。
このとき、調査の対象となった人々は銀行・小売業・テクノロジーを含む、さまざまな分野で活躍する男女でした。

調査ではまず、被験者らにIQテストを受けてもらい、その後、
各人は平均8人の職場の仲間から彼らのリーダーシップのスタイルと効力の評価を受けました。
すると、確かにIQはリーダーの効力・戦略形成・ビジョンといった特性に関連していましたが、
関連が認められるのは一定のラインまででした。評価がピークとなるのはIQ120で、
それ以上になると、評価は低くなっていくのです。

研究者らは「理想のIQは、その分野において技術的なスキルが評価されるのか社会的スキルが評価されるのかによって高低差があります」と語りました。

研究に参加していないミネソタ大学の経営学教授であるポール・サケット氏はこの研究について「非常に興味深い」「私にとっては、ということになりますが、
この研究結果の正しい解釈は、『IQの高いリーダーが行う行動のうち、職場仲間に低く評価されるのは何か』ということの理解です。
決して『IQの高いリーダーを雇うな』ということではありません」と語りました。

サイモントン氏と協力して研究を行ったスイスにあるローザンヌ大学のジョン・アントナキス教授は、
「バラク・オバマ大統領のように、リーダーは周囲の人々を説得するクリエイティブな隠喩を生み出すためにその知能を利用すべき」と語っており、
「賢い人々が自分の知能を適切に示し、それでいてつながりを持つためにはカリスマ的な方法で話すことが唯一の方法だと私は考えます」と主張しています。

なお、カリスマ性を身につけるための方法は以下の記事から読むことができます。

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180122-people-dislike-smart-leaders/


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