1: 砂漠のマスカレード ★ 2020/03/13(金) 06:53:09.15 ID:6bo1z/aV9

3月7日に山梨県で20代男性が、日本で初めて新型コロナウイルス性髄膜炎(脳と脊髄を包む膜の炎症)と診断された。
北京でも新型肺炎患者の脳脊髄液から新型コロナウイルスが検出され、中枢神経系への侵入例として注目されている。
中国の独立系メディア「財新」取材班が、”未知のウイルス”の正体に迫った。

新型コロナウイルスが肺炎だけでなく、脳炎を引き起こすかどうかが注目を集めている。

このほど首都医科大学付属北京地壇病院は、新型肺炎患者の脳脊髄液(訳注:脳室やクモ膜下腔を満たす無色透明の液)から新型コロナウイルスが検出され、ウイルス性脳炎であると臨床診断されたと発表した。
これは、新型コロナウイルスが患者の中枢神経系を攻撃する可能性を示す1つの証拠だ。

■56歳男性患者は顎が頻繁にけいれん

ウイルス性脳炎は比較的よくみられる中枢神経系の感染症だ。患者の発症時の臨床症状はけいれん、意識障害、反応の鈍さ、四肢まひ、髄膜(訳注:脳と脊髄を包む膜)刺激症状などである。

地壇病院で治療を受けていた56歳の男性患者は、新型肺炎の発症から10日目にいらいらし始め、落ち着かなくなった。これは軽度の神経系ダメージの症状の1つとみられている。

そのとき患者は危篤状態となっていた。急性呼吸不全となり、すぐさまICU(集中治療室)に運び込まれ、気管挿管(訳注:気道確保方法の1つ)などを受けた。
4日間の治療を経て呼吸不全が改善し、医師は鎮静(訳注:薬物などで神経の興奮を鎮めること)を中止した。

だがこのとき、患者は顎と口元が頻繁にけいれんし、げっぷも続き、四肢の筋張力が高まり、両膝の反射は過剰になり、両足のバビンスキー反射(訳注:病的な反射の一種)などの症状も出ていた。
神経系がダメージを受けた際の典型的な臨床症状である。

こうした症状は、ウイルス以外にも、患者自身の基礎疾患や酸素不足が誘因になることがある。だが、気管挿管によって患者の酸素不足は速やかに改善していた。
頭部CT検査や脳脊髄液の生化学検査(訳注:血液や尿、細胞の一部を採取して行う化学的な分析)を経て、地壇病院は患者の基礎疾患が誘因である可能性も排除。
最後に患者の脳脊髄液から新型コロナウイルスを検出し、臨床症状とあわせてウイルス性脳炎と診断したのだ。

■どうやって脳脊髄液に侵入したのか

ただ、脳脊髄液から新型コロナウイルスが検出されたからといって、新型コロナウイルスが中枢神経系に感染したと確定できるだろうか。

あるウイルス学者や臨床医師は、確実な証拠を得るには、患者の脳の生検(訳注:生きた人間の組織の一部を採取して行う検査)で新型コロナウイルスが発見される必要があると指摘した。
この患者は2月25日に全快し退院したため、脳の生検を受けていない。

とはいえ、この症例は重症・危篤の新型肺炎患者を治療するうえで非常に参考になる。救急を担当する地壇病院重症医学科主任の劉景院は、科の公式SNSアカウントで、
「一部のすぐに死亡した新型肺炎患者は意識不明状態になったことがあり、ウイルス性脳炎が原因の1つかもしれない」と、医療関係者に注意を促した。

新型コロナウイルスはどうやって患者の脳脊髄液に侵入したのか。脳炎の治療経験を持つ新型肺炎指定病院重症科のある医師によると、1つの可能性は咽頭からの侵入だ。
この患者の咽頭には新型コロナウイルスが集中していた。のどは脳に近く、とくに副鼻腔は脳から1層の組織を隔てただけだ。

だが、この侵入経路である可能性はとても低いという。「ほぼすべてのウイルス性脳炎は、血液を通して感染するものだ」と前出の医師は話す。
今回の患者の場合、まずウイルスが肺に感染し、その後ほかの部位に感染したと同医師はみている。

人体の血液は肺を通って酸素と結合し、それから全身をめぐる。
肺胞にウイルスがいる場合、ウイルスは肺胞から血液に入り、それから脳脊髄液へと侵入する可能性が非常に高い。

ほかにも、新型肺炎患者の病理解剖(訳注:病死者の死因などを解明するために行う解剖)によって、ウイルスがリンパ系に進入しうることがわかった。
脳脊髄液がリンパ系を通じてウイルスに感染した可能性も高いという。

ひとたび患者が説明不能な意識不明状態に陥ったならば、ウイルス性脳炎を疑うべきだ。この点でも地壇病院の症例が参考になる。
財新の調査によると、湖北省武漢における初期の数十の死亡例において、意識不明状態になったケースが多く見られた。
だが、当時の症例に関する資料は限られており、専門家チームも意識不明の原因を確定できていない。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200313-00336503-toyo-bus_all
3/13(金) 5:45配信



引用元: http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1584049989/続きを読む